コスタリカコーヒーの特徴

みなさんはコスタリカコーヒーを飲んだことはありますか?実はコスタリカでは高品質なコーヒーを生産する国として世界的に人気の国でもあります。日本ではあまり流通していませんが、近年のスペシャルティコーヒーの台頭によりコーヒー豆専門店での取り扱いが増えています。

そんなコスタリカコーヒーについて今回はお伝えしていきます。

  1. コスタリカコーヒーの産地の特徴
  2. コスタリカコーヒーの歴史について
  3. コスタリカコーヒー栽培の状況
  4. コスタリカのコーヒー豆の特徴

1,コスタリカコーヒーの産地の特徴

コスタリカ共和国は人口が約420万人と静岡県(約370万人)より少し多い規模の国家です。国土は51,000平方キロメートルと北海道の半分にも満たない大きさです。位置はカリブ海と太平洋に面し中央アメリカの南部に位置しています。

2,コスタリカコーヒーの歴史について

18世紀にコーヒー豆がキューバから持ち込まれコーヒー栽培が始まりました。そして、コーヒーの栽培が広がり19世紀の初めには輸出もされるようになりました。1870年代にコーヒー産業は成長・拡大し、コスタリカの重要な農作物としての立ち位置を確立していきました。

1933年にはコスタリカコーヒー協会(ICAFF)が設立され、生産から輸出までを管理・指導しています。そうすることでコーヒー豆の品質保持や工場の一助を担い安定供給をすることができています。また、高品質のコーヒー生産を更に推し進める為に、1988年よりアラビカ種(高品質な品種)以外のコーヒー生産を法律的に禁じるようになりました。

3,コスタリカコーヒー栽培の状況

コスタリカコーヒーの約75%は、標高1,000m~1,700前後の高地で栽培されています。このように高地での栽培は寒暖差がうまれやすくコーヒーチェリーの糖度へポジティブな影響をもたらすとも言われています。更には、安定した日照量と降水量、適度な気温や火山灰による豊かな土壌により高品質なコーヒーが栽培されています。

また、自然環境に配慮した生産が推進されている地域も多くあります。主要な生産地としては、セントタラスで有名なタラス地区にはじまりトレスリオス、セントラルバレー、ウェストバレー、オロシ、ブルンカ、トゥリアルバの7つが主な生産地として有名です。

コーヒー生産をしている農家は約8万件あり、そのほとんどは小規模零細農家のため協同組合が各地で発達し、取りまとめをしています。精製から輸出までを担う規模の組合もあります。

生産量は年間約76,000トンの生産量で世界で20万以内に入る規模の生産量です。

4,コスタリカのコーヒー豆の特徴

コスタリカで生産されているコーヒーは先ほどもあったように全てアラビカ種を生産しています。そのうち90%以上が高知で栽培されるカトゥーラ種と低地で栽培されるカトゥアイ種となっています。

精製方法は、ウォッシュとだけでなくハニー(ウォッシュトとナチュラルの中間)を採用している為、果実味の伴った甘い銘柄も多く存在します。

また、同地での等級は「標高」をもとに6つに等級分けをされ、下記のように標高が高いほど上位の等級がつけられます。

コスタリカコーヒーの等級
1, SHQ (Strictry Hard Bean) 標高1200m~1600m
2, GHQ (Fancy Hard Bean) 標高1000m~1200m
3, HB (Hard Bean) 標高1350m~1500m
4, MHB (Semi Hard Bean) 標高1200m~1350m
5, HGA (Extra Prime Washed) 標高1000m~1200m
6, MGA (Prime Washed) 標高850m~1000m

 

コスタリカで生産されているコーヒーのうち半数はスペシャルティコーヒー として取引されるほど全体の品質の高さが伺えます。最近では日本でもコスタリカコーヒーが楽しめるお店も増えてきているので機会があったら楽しんでみてください。


関連記事