インドネシアコーヒーの特徴

みなさんはインドネシアコーヒーを飲んだことはありますか?「インドネシアコーヒー」はあまり知らなくても「マンデリン」は聞いたことあるという人もいると思います。このマンデリンとはインドネシアスマトラ島の一定の地域で生産されていインドネシアコーヒーの一つです。

今回はそんなインドネシアコーヒーについてお伝えしていきます。

  1. インドネシアコーヒーの産地の特徴
  2. インドネシアコーヒーの歴史
  3. インドネシアコーヒーの栽培の状況
  4. インドネシアコーヒーの豆の特徴

1,インドネシアコーヒーの産地の特徴

インドネシア共和国は人口が約2億3000万人と日本の約2倍の人口を有する東南アジアの国です。国土面積は約1,900,000平方キロメートルと日本の約5倍です。1949年にオランダより独立し誕生しました。東南アジアの南部に位置し赤道に沿って東西に島が点在しています。1万以上の大小の島から成り立っており、無数の火山が存在します。肥沃な土壌にも恵まれ農作物の生産にも適しています。気候は熱帯気候で島々によってコーヒーの持つ個性も様々です。インドネシア国内ではそれぞれの島のインドネシアコーヒーを楽しめる焙煎所も出てきてコーヒー熱が増しています。

2,インドネシアコーヒーの歴史

1690年代にオランダ軍によりアラビカ種のコーヒーがジャワ島に持ち込まれたのがきっかけと言われています。1830年頃にジャワ島ではプランテーションが行われ、スマトラ島の西海岸でも同様にコーヒー栽培がスタートしました。その後、世界でもトップクラスの生産地となりましたが、第二次世界大戦中に生産は激減。しかし、独立後に生産量は回復し世界3位前後を推移する生産量となりました。1974年にはスラウェシ島のトラジャ地方にて日本のキーコーヒーと現地資本により「トアルコ・トラジャ・コーヒー」の栽培事業が推し進められてきました。

3,インドネシアコーヒーの栽培の状況

火山によって肥沃な大地に恵まれ一年中一定の湿度を保てる土壌がコーヒーの栽培に非常に適しています。また、標高1,000m以上の高地域では昼夜の寒暖差が大きくコーヒーの実に糖分を蓄えやすい環境となっています。このように高品質コーヒーを栽培することに適した環境のためインドネシアコーヒーの栽培は国内で盛んに行われています。中でもスマトラ島での生産量が全体の約75%を占めジャワ島、スラウェシ等と続きます。その他にもバリ島やフローレス島でも美味しいインドネシアコーヒーは栽培されています。国内全体での生産量は約69万トンで、ベトナムに次世界第3位の生産量となっています。

4,インドネシアコーヒーの豆の特徴

インドネシアで生産されるコーヒーの品種の90%はロブスタ種(カネフォーラ種)です。1908年にサビ病(葉に斑点が生じてくる植物の病気)の流行でアラビカ種に大きな被害が出ました。そこで病気に強いロブスタ種に植え替えられたことでロブスタ種の割合が増えたと言われています。ジャワ島で生産されている「ジャワロブスタ」は、独特強い苦味と香りがありブレンドコーヒーのベースとして使われる事もあります。

割合としては少ないのですが、アラビカ種も栽培されています。中でもスラウェシ島の「トラジャ」や「カロシ」、バリ島の「キンタマーニ」、スマトラ島在来系の「マンデリン」は高品質で世界的にも評価が高いコーヒーです。特にこのマンデリンは欧米のコーヒーショップで人気の銘柄です。酸味は軽く、濃厚なコクと苦味があり温度が冷めてくると甘みが伴うようになります。

スマトラ島とスラウェシ島に限られる精製方法でスマトラ式(スマトラ・プロセス)という方法を採用しています。これが個性的な風味の要因とも言われています。

等級は精製方法のドライ・プロセスとウェットプロセスの2つに分けられ、下記のように欠点豆の数が少ないものから5段階の等級に分けられます。

インドネシアコーヒーの等級
1, グレード1 欠点豆数0~11
2, グレード2 欠点豆数12~25
3, グレード3 欠点豆数26~44
4, グレード4 欠点豆数45~80
5, グレード5 欠点豆数81~150

※1,上記欠点豆数は300gの中に含まれている数で分類される
※2,上記以外にもスクリーン(豆の大きさ)による分類もあるがそれはカネフォラ種に適用される

 

日本でも人気の高いマンデリンやインドネシアコーヒーですが、島々によって特色も違いますそんなインドネシアコーヒーを深く知って更に楽しんでみてください。

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