金属被膜研究所 ドリップパック制作インタビュー

企業/株式会社金属被膜研究所
業種/各種無電解ニッケルめっき及びステンレス電解研磨技術開発、試作
利用サービス/オリジナルドリップパック
規模/70名
webサイト/https://www.kinzokuh.co.jp/

株式会社金属被膜研究所ってどんな会社?

「めっきができないものはない!」をスローガンに、日本でトップクラスのめっきを迅速に、高品質で提供し続けている金属被膜研究所さん。我々が普段装飾で目にするめっきだけでなく、数多くある中でも”無電解ニッケルめっき”と呼ばれる半導体製造装置や医療機器に使用する精密部品に使われるめっきに特化しており、その制作にはミクロン単位の調整が必要なんだとか。大量ではなく、多品種を少量で生産する事が多いそうですが、数ある素材の大きさや形状、性質に合わせためっきの品質の高さ、製作における正確性を「めっきエンジニア」と呼ばれるプロたちが経験により裏付けされたノウハウによって可能にしているそうです。

金属被膜さんのめっき加工は私たちの日常だけでなく、国際的な場でも使用されています。2022年に明治神宮外苑で行われた、1分間の短編プロジェクションマッピング映像作品をはじめとする先進的エンターテインメントを体感できる国際大会、”TOKYO LIGHTS 2022″で使用された入賞者に贈呈されるトロフィーを共同制作されています。

明治神宮外苑のイチョウ並木のイメージにするため使われたイチョウの葉は、本物の葉にめっき加工を施しているそうです。

TOKYO LIGHTS 2022で実際に贈呈されたトロフィー

めっき処理に使われる溶液には、環境に影響を及ぼす化学物質が含まれていることが多いイメージですが、金属被膜研究所さんではそれらをなるべく使わないようにすることで、環境への配慮も徹底しています。

実際のめっき処理工程

そんな社内では「出来ないと言わない」「手を抜かないのが当たり前」という文化がしっかりと定着しており、スタッフ同士のコミュニケーションにおいても伝える側の改善もしっかり行うなど、技術だけでなくコミュニティ形成、人材育成にも注力しています。

今田様(右)と高橋様(左)


今回は、金属被膜研究所さんでBUCKLE COFFEEのドリップパックにオリジナルロゴを入れて制作して頂きましたので社長の今田さんと企画やデザインを担当した高橋さんにお話を伺いました。

なぜオリジナルドリップバックを作ったのか?

展示会でドリップパックを置いて頂いている様子


今までは季節のご挨拶として入浴剤やタオルをお渡ししていたのですが、少しつまらないなと感じていました。何か他にいいものがないかと探していた時、BUCKLE COFFEEの石山社長と知り合いだった事もありコーヒーを季節の挨拶として使えないか相談したのがきっかけです。雑色にある店舗にも行った事がありコーヒーが美味しいのも知っていたので、インスタントではなくより高品質の物を渡したいという思いもありました。

ドリップパックのデザインのこだわりは?

過去2回パッケージを検討しましたが、もらった人が少しでもほっこりするような親しみやすい雰囲気を出せるようにしました。いっそ「おたくは何屋さんなの?」と聞かれてもいいくらい、めっき屋感(製造業感)は出さなくてもいいと思っていて、展示会なんかで弊社のことを初めてご案内する方と、コーヒーやパッケージデザインがきっかけで話題が広がって弊社に興味をもっていただく、という流れも結構あります。様々な方の目に留まることを考え、毎年デザインを考えるのが私の密かな楽しみです。

渡した際の周りの反応はどうでしたか?


すごいよかったです!今までで一番良かったんじゃないかな。「やる事がオシャレだよね」なんて言われたりもしました。展示会や営業で持って行ったり、製造業の仲間界隈で配るためにも注文させて頂いたのですが、会話を始めるきっかけになるのが良かったです。展示会にご来場頂いたお客様には名刺のように渡すことで、渡した時も飲んでもらう時も会社の印象をつけられていると感じます。

どんなシーンで飲まれましたか?

他にもお菓子の自販機や飲み物、たっぷりと休憩できる設備が整っていました


同じ業種の方に配る事が多かったのですが、仕事中や昼休み、家に帰って一息つくときに飲んだりしていたみたいです。
家族に渡したりもして会話のきっかけにもなりました。手軽に淹れられて美味しいコーヒーを楽しめるのが良いです。

今田さん、高橋さん、オリジナルドリップパックや会社についてのお話、ありがとうございました。

金属被膜研究所の工場を特別に見学させて頂きました!


実はインタビューの後に工場やスタッフさんの休憩所を見学させて頂いたのですが、学生以来の体験にとてもワクワクしました。普段は入ることのできない特別なエリアも見学させて頂き、めっき処理が行われる過程の一部を実際に見る事ができました。
細かな工程にも意味があり、こだわりがあり、何よりスタッフ皆様の熱を感じました。


工場内だけでなく、社内ですれ違う方全員が目を見て挨拶をしてくださったのがとても印象的でした。ただ挨拶するのではなく、こちらが”気持ち良い”と感じる挨拶はまさに「手を抜かないのが当たり前」の素敵なプロ集団。

我々もとびきり美味しいコーヒーを提供する集団として、お客様が素敵な時間を過ごすお手伝いができたらと思います。

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